2018年度 第5回 定例研究会
<日本企業における個人情報保護の動向と課題
~EU一般データ保護規則(GDPR)をはじめとする
海外法規制への遵守をどう監査するか>
2019年03月14日開催
講演概要
個人情報保護、プライバシーの分野は、デジタル社会において個人データの取扱いが大量化、多様化するなか、関連法の整備が日本国内のみならずグローバルベースで加速的に進んでいます。昨年5月に適用が開始されたGDPRは、その厳格な法規制と違反時の制裁金の高さから大きな注目を集め、グローバルにビジネスを展開する多くの日本企業が実践を進め、アジア等、その他地域へ目を向ける段階へと進んでいます。本講演では、個人情報保護の最新動向や今後の注目点を紹介し、日本企業として、GDPRをはじめとする規制強化のトレンドにどのように遵守すべきかを説明するとともに、監査の視点から意識すべき事項も紹介していきます。
講師
熊谷 真知子 氏
セミナーレポート
第5回定例研究会は、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社 熊谷 真知子氏をお招きし、「日本企業における個人情報保護の動向と課題~EU一般データ保護規則(GDPR)をはじめとする海外法規制への遵守をどう監査するか」をテーマに、ご講演を頂きました。
日本で個人情報保護法が全面施行された2005年から現在までの間に、事業者を取り巻く内外環境は大きく変わりました。SNSやIoT等テクノロジーの進化により個人情報の流通量は飛躍的に増大し、また、企業活動のグローバル化やインバウンド需要の増加により、入手し取扱う個人情報の範囲も世界中に広がってきています。事業者はこれまで以上に世界の個人情報に関する法規制を正確に把握し、個人情報を適切に管理していく必要があります。
熊谷氏には、世界各国・地域の個人情報保護法と日本の個人情報保護法との違い、およびGDPRをはじめとする各国・地域の法令を遵守する際の注意点についてご紹介を頂いた後、海外法規制を監査に組込む際の留意点、監査の観点、監査項目、監査上の確認ポイントについて、GDPRをベンチマークとした監査チェックリストのサンプルや業種・ビジネス毎のトレンドを交えて具体的にご説明を頂きました。
当日の参加人数は80名です。講演終了後のQ&Aにおいても、具体的な質問が出され、熱心な討議が行われました。
講演資料
講演資料は下記からダウンロードできます。(JASA会員/CAIS・QISEIA資格者のみ。ログインが必要です)
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